スマートフォンのデータを誤って消してしまった時の復元方法を簡単に理解できるようにまとめました。
スマホの性能向上は目覚ましく、内蔵ストレージも大容量化が進んでいます。
スマホに高画質の写真から高音質の音楽ファイルまで大量に保存しているという人も多いでしょう。
最近ではVlogの流行りもあり、日記代わりに動画を撮って日々の記録を残す人もいます。
それだけに、それらの大容量ファイルを失ってしまったら一大事です。
スマホは誤操作によってファイルを消したり初期化してしまったりすることもありますし、持ち歩く小型端末である以上、不慮の事故によるデータ消失の可能性もつきまといます。
もし、大事なスマホデータが失われてしまったら、復元は可能なのでしょうか?
まず最初に申し上げておきたいのが、自力で復旧しようとするのはやめたほうがいいということです。
ストレージに限らず、スマホの各パーツはほとんどメインボードに半田付けされているため、パソコンのようにディスクを取り出して他のパソコンにつないで救出ということがまずできません。
そもそも最近のスマホは薄型化のために分解を前提としない組み立て方をされているため、個人で分解を試みるだけで各パーツを物理的に破損しかねません。
ソフトウェア的にも、最近のスマホはセキュリティ確保のために強固な暗号化を施していたりアクセス制御を行っていたりするので、外からストレージ内のデータをどうにかしようということは難しくなっており、個人の手には負えません。
ではどうしようもないのかというと、そんなことはありません。
専門の業者に頼むとデータを救える可能性はそれなりにあります。
というのも、スマホのデータサルベージを専門に行う業者はスマホの分解手順に詳しく、必要な専門工具類を備えています。
また、現在のスマホのストレージはeMMCかSSDが採用されていますが、どちらもフラッシュメモリを使用した記録メディアです。
これはパソコンで使われるSSDやUSBメモリなどと同じで、各社ともデータ復旧のための大量のノウハウが蓄積されています。
よって、専門の技術者がスマホを分解さえできればその後の復旧は割とうまくいくことが期待できるというわけです。
ただしフラッシュメモリの仕組み上、救いたいデータの記録箇所に新たなデータが上書きされてしまうと復旧できる確率が大きく低下します。
データ復旧を希望する場合はそのスマホをそれ以上いじらず、速やかに専門の業者に持ち込んでください。
物理的な破損などの場合も同様です。
スマホデータが失われてしまったら業者に持ち込むのが最善であることを説明しましたが、その前に、スマホのデータを定期的にバックアップすることが一番大事です。
スマホには様々なアプリがあり、クラウドサービスに自動的にバックアップしてくれるようなアプリやサービスも数多く存在しています。
家庭用のファイルサーバ(NAS)等もスマホ対応を謳い専用のアプリを用意しているものがほとんどです。
スマホには重要なデータが満載なのですから、各自しっかりとバックアップを取って万が一の事態に備えましょう。
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